【導入製品】
榊原記念病院は、疾患や年齢・性別に関係なく、あらゆる症状に対して地域の医療機関と連携しながら、診療を行っている循環器専門の地域医療支援病院です。
今回は、放射線科主任である丹羽 辰徳氏にINFINITT DoseMを選んだ経緯、運用方法、 感想などについてお話を伺いました。
■施設名:公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院
■病床数:307床
■所在地:東京都府中市朝日町3-16-1
■導入製品:INFINITT PACS, INFINITT DoseM
INFINITT製品の導入経緯を教えてください。
線量管理に関する法整備のタイミングで導入しました。もともとINFINITTのPACSを使っていたので、装置とのあらたな接続の必要もなく、また他社線量管理システムと比較して基本的な使い方が直観的でわかりやすかったことから導入を決めました。
INFINITTのデータベースの中には過去何年もの画像データがあり、それらについても線量情報を取得できたことも大きかったです。
実際の運用方法
散布図によるDRLとの比較が簡単に出せるため、その画面でDRLを大きく超えている検査について一つ一つ原因をコメント入力しています。毎日のルーチンとして行えば5分程度で終わる作業なので日々の業務の負担になっているとはあまり感じません。
高線量になってしまう原因のほとんどは何通りかに決まっているのですが、例外的なケースが発生した時にはPACS参照しながら高線量になった理由、またその線量が正しかったのかを振り返ります。
運用の感想
導入時にとても手厚く設定のフォローを頂いたので、スムーズに使い始めることができました。毎日コメントを入力している作業の中で、以前は目に見える画質にばかり気を取られがちだったのが、線量と画質のバランスを意識するようになってきました。技師としてのステップアップにつながっている感覚があり、「継続は力なり」という言葉を実感しています。
今後の展望
今はモダリティ担当の私が主に線量管理システムについて担当していますが、若い技師たちにも撮影業務に慣れてきたらぜひこのシステムに関心を持ってほしいです。装置の高性能化と画像処理により被ばく線量を気にしなければ誰でも一定水準の画像が作成できるようになりましたが、技師としてのひとつ上のステップを目指すようになってくれると嬉しいです。
システムに対しては、現在直観的にわかりやすい操作や図表を、もっとわかりやすく印象づけることで、線量管理に対する間口を広げてくれれば、と思います。