【導入実績】
PACS/RIS/Report 放射線治療計画統合管理システム 被ばく線量管理システム
市立池田病院は1951年に開設された公立病院です。公立病院としての役割を果たしながら地域の中核病院として、特に消化器疾患の診断・治療に力を入れた
高度な急性期医療を提供するとともに、大阪府がん診療拠点病院としてがん医療にも積極的に取り組んでいます。
■所在地:大阪府池田市城南3-1-18
■TEL:072-751-2881
■病床数:364床
2011年から電子カルテ・オーダリングシステムなどHISの新規導入に合わせてPACS、RIS、Reportをはじめとするオールインワンシステムを導入した経緯と
今後の更なる展望について、藤田先生(放射線科 部長)、米澤様(医療技術部放射線科 技師長)、一樋様(医療技術部放射線科)にお話を伺いました。
・フィルムレス化によるベネフィット
市立池田病院では、一般撮影・歯科撮影のほか、MRI、マルチスライスCT、腹部血管造影、心血管カテーテル、X線TV、マンモグラフィ、超音波、胃内視鏡に加え核医学検査や放射線治療も行っています。INFINITTのオールインワンシステム導入の決め手となったのは「細部にわたり融通の利くシステム」である点で、市立池田病院にとって、CT、MRI、内視鏡、エコーなどの静止画・動画を含めた画像情報が一度に参照できるメリットは大きく、同院の診療体制にマッチしたシステムが運用されることになりました。と米澤様にお話しいただきました。
・オールインワンシステム導入によるデータ連携
PACSシステムの構築にあたっては、様々なモダリティの静止画、動画を1つのサーバで一元管理する「1データベース・1サーバ」にこだわっています。
以前は、たとえば内視鏡画像であれば内視鏡用のサーバ、放射線科で管理する画像は放射線科のサーバというように部門ごとに管理されており、カンファレンスや外科での術式決定などの際に不便さを感じるという声も院内にあり、「内視鏡検査の動画をPACSサーバに入れるにあたっては、表示の問題などもありベンダー側ではおそらく苦労された点もあると思うが、一元管理ができるようになったことで現場は非常に助かっている」と一樋様にお話しいただきました。
・動画も参照可能なPACSビューワ
INFINITT PACSビューワは、静止画像だけでなく内視鏡やシネ画像などの動画も同時に参照できることが最大の特徴であり、またDICOMデータだけでなく、紙にプリントされた情報を取り込んだ汎用のJPEG画像も同時に参照が可能です。
「旧PACSビューワからの移行はスムーズで特に現場での混乱もなく、他のPACSビューワにはない動画参照機能など、非常に使い勝手は良い」
「ビューワには3Dワークステーション並みの高度な機能が多数搭載されているが、なかでも腹部領域の画像診断で、CT、内視鏡、エコーなど静止画と動画の両方を簡単に参照して診断することができる点は、消化器領域の診療には大いに役立っている」と藤田先生にお話しいただきました。
・システムの有効活用により診療の幅を広げ、質の向上へ
INFINITTのシステムを導入してから、今後もシステムのポテンシャルを最大限に活用するために同院では端末のグレードアップやサーバ容量増設など
ハード面の充実を直近の課題と考えているようです。
将来の展望としては3Dナビゲーションを用いた手術支援の技術への評価が適正化されたこともあり、一元管理された画像データをうまく活用して
ナビゲーション手術に取り組んで行く予定とのことです。
地域医療においては、専門の診療放射線技師の能力を活かして緊急の腹部エコー検査を増やしていきたいという展望もあるようです。
患者サービスの面では、PACSシステムと連携したタブレット端末による患者説明の導入を検討するなど、INFINITTのオールインワンシステムの活用の幅はまだ広がりそうです。